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Rivers of Paradise
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解説 - Rivers of Paradise
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2021-12-02 00:29:19)

多彩なアーティストとのセッションで鳴らすマイケル・トンプソン(G)、クリスチャン・ミュージック・シーンを中心にソロ/バンドで活躍するマーク・ウィリアムソン(Vo)、齢10歳でプロの道に足を踏み入れ「世界で最も録音されたドラマー」とも評されるジョン・ロビンソン(Ds)という、LA最高峰のスタジオ・ミュージシャン達により結成。3人の名前の頭文字を取ってTRWを名乗ったプロジェクトが、'07年に発表したデビュー作。
顔触れ的にもAOR/産業ロックを演っているのかな?と思いながら購入してみたところ、寧ろ本作から聴こえてくるのは御三方のルーツに遡ったブルーズやクラシック・ロック的な歯応えを感じさせるサウンド。正直なところ一聴で掴まれるような華やかさやインパクトには乏しいものの、とはいえそこは実力者揃いのプロジェクト。随所にフックとキャッチーなメロディを織り込んだ曲作りの巧みさ、そして何よりキレと表現力を併せ持ったギター、抜群の安定感を誇るドラム、淀みなく真っ直ぐに伸びていくハイトーンVoの存在が、アルバムのクオリティを一段も二段も引き上げてくれています。
広がりを感じさせるコーラス・ワークが印象的な②、女性Voもフィーチュアして小気味良く駆け抜ける⑦、渋い味わいで本編を締め括るブルージーな⑩辺りも実に良いのですが、個人的には清涼感漂うバラード⑥、爽やかな哀愁薫る⑨といった、ソウルフルな歌声と美麗なハーモニーが映える80年代風味満点の楽曲に最もグッときた次第。
多忙な面子ゆえか、コラボはこれ1枚きりで終わってしまいましたが、出来ればあと数枚は作って欲しかったなぁと。




2. 失恋船長 ★★★ (2025-09-02 13:01:56)

セッション界のスーパースターが揃ったバンドのデビュー作。マイケル・トンプソン、ジョン・ロビンソン、マーク・ウィリアムの3人からなるのだが、そのキャリアに裏打ちされた安心安定のサウンド。ファンク、ソウル、ディスコまで70年代のソロで歌いこなしたマークの確かなパフォーマンス。その情感を込めたソウルフルな歌声は正に職人技、豊かな表現力に引き込まれます。
ギターのマイケルもあらゆるセッションワークで鍛え上げられた手法を遺憾なく発揮、ジャズ。フュージョン系のフレーズまで難なく盛り込み、エキサイディングなギターワークを披露。押し引きを心得た彼のプレイはバンドサウンドの根幹を成すモノであろう。
リズムを司るジョンも正に司令塔、バンドを後ろからガッチリと支え、この守備範囲の広い音楽性を網羅している。流石はスーパーグループだ。

このバンド最大の美点、それはアルバム一枚でメロディックロックスタイルを抑えてくれる。どの曲にも一定の基準をクリア、ハズレ無しの佳曲を並び立てている。マジでアルバム一枚あれば、多くのスタイルをカバーしてくれるのでドライブのお供にはピッタリだ。

その反面、全てにおいてデジャブ感は拭えない。そこが最大の売りであり、器用さから生み出された産物だ。似て非なる、しかし親しみやすさはデジャブ感から誘発されているのは否めない。そこで評価が分かれるだろうが、このテクニシャンによる良質な楽曲と憎いアレンジ、なによりハイパフォーマンスに彩られた楽曲を前にデジャブ感など微々たる問題だと思うのだが、こういうバンドは雑誌のサポート無しにはヒットに繋がらない現状があるのが無念。

良質な音源を求める狩猟本能を高く持っているマニアならば必ずや狙いを定めたスコープに映り込むだろう。ハイテクニックから生み出されたスリル。あとは一発ヒット曲。このバンドの顔となる代表曲に期待したい。アルバム一枚で活動が止り、マイケルはソロに注力したりしているのだが、こちらも聴きたいね。サブスクにもないので、もう知名度上がらんよ。頼むぜ。



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