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HOW LONG (1989年)
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HOW LONG
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解説 - HOW LONG
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1. 失恋船長 ★★ (2019-02-13 10:38:53)

知る人ぞ知るセッションギタリストで腕を鳴らした仕事人、マイケル・トンプソンが1989年に大手Geffinからリリースしたデビュー作。、上手いギターと丁寧なアレンジ、そして上手い演奏が絡み合う嫌みのない洗練されたサウンドは、質の高さも手伝いはBGMにピッタリと、ハードサウンドで疲弊した耳に丁度よい箸休めサウンドとして寄り添ってくれます。

起伏のあるメロディと爽快感たっぷりのポップロックは癒し効果抜群、優等生過ぎて心に引っ掛からないと言う欠点はあれど、本当にBGMに丁度いいんです。主張しすぎないロックってのはありそうでない。ソフト過ぎれば眠たくなる、その絶妙な合間に縫ってくれているのが、個人的には最大の聴きどころである。

歌い手のムーン・カルホーンもロックの部分を残した歌声で、熱さを克明に伝えてくてるも嬉しい。主役たるマイケルさんは、仕事をやり過ぎたきらいもあり、個人のトーンと言うモノがないのが気になるのだが、それでも才気あるテクニックと変化自在のトーンを操り万人向けの音楽を司ってる。サバイバーやフォリナーと言ったところから、さらにハードさを抜いたようなサウンドに仕上げているのも狙いなんだろう。

長らく廃盤だった今作に手を差し伸べたのがFrontiers Records。2007年にボートラ入りで復活しました。2012年には同レーベルから2ndもリリースした彼ら、レーベルへの信頼度があるマニアなら安心して手を出せるでしょう。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2025-09-02 01:02:09)

スタジオ・ミュージシャンとして引っ張りだこ、マイケル・ジャクソンやセリーヌ・ディオンといったビッグネームとの仕事を通じて確固たる地位を築き上げてきたマイケル・トンプソン(G)と、同じくセッション畑で活躍していたリチャード“ムーン”カルホーン(Vo)が中心となり結成されたMICHAEL THOMPSON BANDが、パット・トーピー、テリー・ボジオ、ボビー・キンボール、ジョン・エレファンテetc…といった多彩なゲストを招いてレコーディングを行い、'89年に発表した1stアルバム。
ソフティケイトされたプロダクションに、落ち着いたテンポで奏でられる楽曲と、音楽的には完全にAOR/産業ロック路線。ゴリゴリにヘヴィ・メタリックなサウンドを期待するとやや大人し過ぎるように感じられるやもですが、一方でバカテク全開で弾き倒すような真似はせずとも一音一音に「気」の込められたマイケルのGプレイは、AORというジャンルからはだいぶはみ出す強めの存在感を放っています(THE GUNやBAKER GURVITZ ARMYといったHRバンドで活動しながら、80年代にAORシーンに転身を遂げたエイドリアン・ガーヴィッツのソロ作にも似たような感想を持った覚えあり)。
とりわけ、仄かにブルージーな味わいも漂わすリラックスした作風が王道AORを思わせつつ、たっぷりと尺を取ったエモーション迸るGソロにおいて一気に熱量が上がる②と、泣きの入ったリチャードのハイトーンVoが映える哀愁を帯びた曲調に胸を締め付けられる④は、その好例というべき名曲じゃないでしょうか。
マイケル・トンプソンのソロ・アルバムにハズレはありませんねぇ。



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